精神薬をやめるにあたって、本人の覚悟を除けば、最も大事なのは周りのサポートだと思っています。
いちばん近い人だと、家族になりますね。
精神薬・・・ぼくの場合はベンゾ系の抗不安薬でしたが、その離脱症状はあまりにもキツく、ひとりで孤独にやっていくのはかなり困難です。
『心の病に薬はいらない!』という本の著者の内海先生は、「断薬は家族のサポートがないと絶対に成功しない」と言い切っています。
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とにかく家族のサポートが大事って話なのですが、それに加えて、専門的な知識を持っている人のサポートも必須だなとぼくは思うのです。
家族はクスリのことについては何も知らないでしょうし、仮に勉強してくれたとしても、クスリで大変な状況から抜け出した人をみた経験はないわけです。
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精神薬についての知識と、何よりも断薬についての方法論、そしてそれまで何人もの中毒者をみてきた人、こんな人そもそもほとんどいません。
謎の体調不良が続き、ネットで調べて「クスリが原因だったのか!」となる、まずここまでたどり着ける人が全体の何パーセントもいないはずです。
その上で頼れる人を見つけられるのはさらに一握りだと言えます。
たいていの人は精神科医を頼ります。
この記事をここまで読んでくれている人の中にも、「まずは精神科に行って医者に相談すべきだろうよ」と思った人は多いでしょう。
しかし、精神科医に相談して、その医者が断薬に理解を示し、ちゃんと知識があって、すごく頼れる存在で力強くサポートしてくれて、断薬して晴れて元気になりました・・・って人、ぼくはひとりも聞いたことないです^^
それどころか、嫌な経験をする人の話を多く聞きます。いやほんとにうんざりするほど多く聞きますよ。
よくあるのがそもそも断薬や離脱症状に理解を示さない医者。
「離脱症状?元の疾患が悪化しただけですよ。」
みたいに取り合わない。これほんとによく聞きます。ひどい場合は「それは気のせい」とか言うらしいですw
勉強不足で無知・・・という医者もいるとは思いますが、ぼく個人的には「わかってやってる」パターンがほとんどだと感じます。
とんでもないクスリだとは知っているけれど、金儲けのために悪魔に魂売って、処方しまくる。そのウラに気付いた患者については、シラを切り続ける・・・。そういうことだと思いますよ。
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実は最近は、「減断薬の相談可能な精神科」もちらほらと出てきています。
しかし・・・実際に行った人の話を聞くと、ろくなこと聞きません。
ある人から聞いたパターンですが・・・まず、話は全てふんふんと聞いてくれるらしいのです。
「それはつらかったですね・・・もう大丈夫ですよ」
ここまではもう理想の医師だと言えますよね。ところが・・・
「〇〇という別のクスリがあります。これは副作用が少ないです。これを飲みながら、減薬していきましょう。」
最終的にはやっぱり増薬か、ほかのクスリへのスライドをすすめるだけなのです。
藁をもつかむ気持ちで来た患者は絶望です。
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では、ぼくのような民間治療家に頼るのはどうでしょうか?
これもかなり厳しいですね。
というのも、クスリに関する指導は医者以外できないと法律で決まっています。医師法・薬事法というやつですね。
ぼくみたいなのが「あなたはベンゾの離脱症状ですね。」とか「診断」して、断薬指導なんかしたら逮捕です^^
たまに、自宅マンションで隠れて美容注射打ってたベトナム人とかが逮捕されるニュースやってますが、あれと同じになってしまいます汗
ここが問題なのです。
つまり、
法律上、断薬指導ができるのは医師しかいない。
それに、そもそもの話、原因となったクスリを処方したのは主治医なのだから、最後まで責任を持つのは当然。
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しかし、現実問題クリニックに行って良質な断薬指導を受けることは困難。それどころか増薬・変薬が当たり前で、むしろ悪化するケースが多い。
↓
クスリでつらい人はどこも頼るところがない!
というわけ。
クスリの害をちゃんと理解していて、医師と病院のせいでこうなったことがわかり、「精神科とはもう縁を切りたい」と思っている人でも、結局病院巡りをしてしまうのはこの構造があるからなのです。
わかってはいるけれど、病院しか現実問題頼れるところがないのだから、ダメ元でも行くしかない・・・「どこかに良い精神科医がいるはず」という望みを持っていろんなクリニックに行くわけです。そして裏切られ続けます。
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ひとつ前で民間治療家も厳しい・・・と言いましたが、民間治療家のサポートによって助けられたという話はちらほら聞きます。
かく言うぼくも、レイキの師匠には本当にお世話になり・・・命の恩人だと言えます。
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もちろん、医療行為は含みませんし、すべて自己責任で何かあっても絶対に訴訟を起こさないという書面にサインした上でのサポートですが、これは状況を考えると当然のことですね。
ツイッターでつながっている方にも、こんな人がいました。
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もちろん、ベンゾ薬害自体がそもそも広く知られていないこともあり、民間治療家の中でも認知度は低いです。
頼れそうな人がいるのかは運要素も大きいですが・・・結局医者は離脱症状を認めるということが自分の治療の失敗、もっと言えば精神医療の闇がバレることになるので・・・いやここら辺でやめておきます^^
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さんざん問題提起しておいてあれですが、ぼくは解決策わかりません。
専門家が常駐していて、短期長期含めたリハビリができる施設(しかも覚せい剤などの中毒者とは別で処方薬専門)があるというのが理想ですが・・・
断薬リハビリ施設というのはどうしても人が死にますし、訴訟リスクを考えると専門家は、まぁ医者ですね、やりたがりません。要するに仮に資本家が投資して作られたとしてもスタッフ不足が懸念されます。
アメリカ・ヨーロッパにはこういう施設が数多くあるのですが、近隣住民からすると「なにやらアヤシイ宗教施設」に見えたりして、そういったトラブルもあり得るのです。
ツイッターで教えてもらったのですが、ちょうど今年(2021年)、「ナルコノン」という薬物リハビリ施設ができたそうです。
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ナルコノンってのは世界中にある施設なのですが、創始者のロンハバード氏はサイエントロジーという新興宗教の教祖です。
ナルコノン本社もサイエントロジーの建物の中にあるようです。
サイエントロジーは、精神医療ゼッタイダメ、断固反対という立場を取っています。
その反対活動の歴史を見ても、評価できる部分は多く、ぼくはひとつの宗教としてリスペクトしています。
しかし・・・世間の目はどうなんでしょう?
何も知らない人からすれば、言い方は悪いですが「何やらあやしいことしてる施設」に見えてしまうのではないでしょうか。
元を言えば医者が、製薬会社が、てめぇでばらまいたクスリの責任最後まで取らねぇのが原因で、問題意識を感じた「市民」が立ち上がったというストーリーなのですが、社会的に認められるのにはまだ時間がかかるでしょう。
そんな感じですごく難しい、ややこしい問題なんですよ・・・。
※ぼくは無宗教です。当院ユーフォリアも、一切の宗教団体との関りはございません。サイエントロジーの考え方について、細かい間違いがあったらすみません。指摘していただければお詫びして訂正します(お手数ですがツイッターまで)。
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ちょっと話が最後逸れましたが、
「全部大丈夫だから!クスリをやめれば、良くなるよ!心配しないで。たくさんの人が乗り越えてきたことだから!」
そんなことを言ってくれる人が近くにいれば・・・心強いよね、やっていけるよねという話でした。