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ベンゾの奇異反応とは何か?睡眠薬で不眠に?【パラドキシカル・リアクション】


ベンゾについて調べていると「奇異反応」という言葉を見つけると思います。


が、聞き慣れていない言葉で、「?」な人も多いでしょう。


奇異反応とは、簡単に言うと、薬の本来の作用とは反対の症状が出てしまうことです。


↑ぼくの最近のツイートですが、いいねの数が多く、関心がある方が多いと思ったのでもう少し突っ込んで書いてみようと思います。


・・・


ぼくがいま翻訳している“Recovery and Renewal”という本にも、奇異反応についての記述があったので翻訳して引用してみます。

薬物治療において、本来期待されているはずの効果と矛盾していたり、全く反対の反応が出る時、それを奇異反応と言います。


例として、鎮痛剤を服用することでより痛みが増幅されるというのがあります。


抗うつ薬による治療は原疾患をひどくする場合があります。


それによって患者は自殺願望が出たり、ひどい焦燥感が出たり、攻撃性が増したりするのです。


ベンゾジアゼピンでも、影響を受けやすい人には奇異反応が出ることがあります。

不安感、焦燥感、攻撃性の増加、多動、不眠症、てんかん性発作の悪化を引き起こす場合があります。


多いのは、眠れなくなって睡眠薬を処方され、最初は眠れたが、すぐにもっとすごい不眠になってしまうパターンです。


睡眠薬を飲んで不眠になる・・・奇異反応の典型ですね。


他にも典型例としては、鎮痛剤を飲んで痛みが増すケースです。


特に最近は、「オピオイド系」と呼ばれる種類の鎮痛剤(トラムセットなど)の処方が(ぼくの体感上)増えており、これによる被害を訴える人がいます。


オピオイド系というのは、簡単に言うと、「モルヒネ」とか「アヘン」です。


こういうものを、肩こりとかに簡単に処方してしまう医師がいるのですね。


・・・


先ほどの引用部分には、ベンゾの奇異反応として、自殺願望、焦燥感、攻撃性が例として出されていますが、よく考えると本当に恐ろしいですね。


どういうことかというと・・・不安を消す薬、鬱を治す薬によって、自殺をしてしまう。


攻撃性が増すということは、人に危害を加えることもあるわけです。


凶悪な事件を起こした犯人が、精神鑑定を受けて重度の精神病だと診断され、罪を免れるケースは誰もが知っていると思います。


が、その中には、薬の奇異反応によって事件を起こしている人がいる可能性がないとも言えないということです。


「精神病だったら、放火しても罪に問えないこともある」


というルールのもと、その精神病の治療薬が事件を起こしている可能性もある、となってしまうと・・・


何も良いことないですよね。


・・・

「どうしてこんなことが起きるの?」


・・・という疑問ですよね。


これについては、ぼくはよくわかりません。調べても決定的な根拠を見つけたことはぼくはありません。


一応、奇異反応の「奇異」とは、「珍しい」っていう意味なので、


クスリを飲んだ人のうち、少数だがこのような有害反応が起きてしまうことがあります


ということなのだと思います。


でもまぁ納得できませんよね。


思うに、精神薬というものは元々「治すもの」ではなく、有害作用が出るのは当たり前で、そういう時に病院・医師側がする言い訳として「奇異反応」というもっともらしい言葉が作られたのだと・・・


ぼくは勝手に妄想しています(ぼくの勝手な妄想です)。


さらに、ぼくの妄想を書くと、本来、精神薬で調子が悪くなる、それこそが「作用」なのではないか・・・?と思ってしまうのです。


薬ができた時点で、その有効性をいろいろと動物実験や治験で調べるわけです。


その上で、「不安感が軽減した!」となったり、「攻撃性が出た!」「焦燥感が出た!」「自殺した!」など、出た反応を見て、


「これは作用」

「これは副作用」

「これは奇異反応」


などと決めるわけです。


人間が!!!


本来、すべてまとめてその薬の作用なわけですが、ここで人間の「都合」による「仕分け」が行われるということですね。

(はっきりと書けないことも多いので、いろいろ察してください汗)


・・・


さて、最後に、クスリによって症状が増幅されるメカニズムについて、


「スピリチュアルと東洋医学の観点から」


そして、ぼくの勝手な妄想&解釈から(ここ大事)、説明します。


症状が出た時・・・その下には、根本原因というのが地面に埋まっています。

美術1


ここで言う根本原因とは、脳内のセロトニンが不足しているとかそういうことじゃないです。


たとえば不眠なら、仕事が激務だとかそういうことです。


場合によっては、大昔のイジメの経験・・・みたいなに、より深い原因のこともあります。


クスリを入れると、症状は消えます。


しかし、根本は解決しません。


根っこは残ったまま。


睡眠薬を飲んだからといって、残業時間が減るわけではないですし、イジメの記憶がなかったことになるわけではないですよね。


この状態で、「よかったですね、治りましたね」というのが西洋医学です。


もう一度断っておくと、これはスピリチュアル&東洋医学の観点ですが・・・


症状というのは、身体が本人に向かって出すサインです。


「仕事しすぎだよ!」


「イジメの経験がずっと悪影響を与えてるよ!」


という・・・つまり、


「お願い、気付いて!」


というメッセージです。


それを無視してしまうと。。。


「気付いてくれないなら、もっとひどいことにしないとダメだな」


と身体は思って、さらに強い症状を出すのです。

美術が、いち


極限のストレスや、アルコールの過剰摂取などで、夜に血圧が生きていられるギリギリくらいのレベルまで上がって救急車で運ばれた人に、降圧剤を点滴すると、一気に下がって助かります。


西洋医学の正しい使い方だと思います。西洋医学の真骨頂でしょう。


しかし、健康診断で少し血圧が高いくらいで降圧剤を毎日毎日飲んでしまうと、それは今話した、無理やり抑えつけて根本を無視することになるのです。


同じ慢性病、現代病であるメンタル疾患についても同じです。


ベンゾについて、他には「キンドリング現象」というのもあり、知っておくといいかもです。

こちらの記事で説明しています。


(当院はレイキヒーリング専門の施療院です。不調の方、ぜひご相談を!)