メンタルの不調に運動が有効なのはいくつもの研究データが明らかにしています。

↑は『脳を鍛えるには運動しかない!』という本ですが、まさにタイトルの通りで、運動をすると脳内でメンタルが上向くような作用が起こることがわかっています。
この本ではいくつもの実際の事例と、何より豊富な研究データや科学的な説明がされています。
分厚いですが、面白いので読んでみるといいと思いますね。
まぁでも、これって要するに「たくさん動いてる人って病まないよね」っていう話で、研究データうんぬんの前に誰でも知っている話です。
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さて本題ですが、
「じゃあ離脱症状には有効なの?」
って話ですね。
結論から言うと、運動はとても有効です。
運動については、断薬に詳しい専門家も推奨しています。
『アシュトン・マニュアル』にもそれは書いてあります。
※イギリスのアシュトン教授によるベンゾ離脱マニュアル
離脱中は、規則的で適度な運動をすることが推奨されます。そうすることで、健康を保ち、スタミナをつけ、脳、筋肉、肌への血液循環を増加させ、気分を改善させます。
『アシュトン・マニュアル』より一部引用
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ただし、ひとつだけ注意点がありまして、激しすぎる運動はむしろ逆効果なのです。
ここら辺の話については、ぼくがいま翻訳しているイギリスの『Recovery and Renewal』という本に詳しく書いてあったので、区切って引用しながら見ていきましょう。
運動は有効で、健康を増進させます。
どんな形であれ、離脱中に何らかの運動ができれば、良い効果を実感できるでしょう。
定期的な運動を続けたことがない人で、離脱を乗り越えるためのサポートとして、運動をルーティンにしようと決意した人もいると思います。
その場合は、徐々に、きつくないペースで行うようにしてください。
というのも、激しい運動を急速なペースで行ってしまうと、神経系が過剰に刺激され、症状が悪化してしまうかもしれないからです。
実はぼくも一度大変な目に遭いました。
レキソタンが残り1mgくらいの時、外をダッシュで走っていたところ、動悸が止まらなくなり、トイレでずっと吐き続けました。
「しぬ~!!!」
とか言いながらゲーゲーしていたので、後ろで背中をさすってくれていた彼女も大変だっただろうなと想像しますねw
運動には神経を静める効果があり、これが鬱やパニック、不安障害に有効だということなのですが、これは運動によってまず交感神経が活発になり、その反動でリラックスできるという仕組みなのです。
つまり、運動時の交感神経の高ぶりに耐えることができない場合、症状の沼にハマることになります。
運動は確かに良いのですが、自分の回復過程をしっかり考えて、
自分の今の神経システムが耐えられる範囲で!
続けるのが大事なのです。
では、具体的にはどのような運動をすればいいのでしょうか?
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不安感と憂鬱さを軽減するとして知られている有酸素運動でさえ、興奮状態を生み出し、離脱症状を悪化させる可能性があります。
刺激に対して敏感に反応してしまう場合には、影響の少ない運動を選んでください。
アーサナなどのシンプルなヨガの姿勢や、軽いスイミング、屋外でのストレッチやウォーキングは安全な選択肢でしょう。
『Recovery and Renewal』より翻訳引用
さすがにスイミングをするのは離脱中の人にとってかなりキツイと思われますが笑、ヨガとかは良い思います。
負担が少ないのもありますし、何より外に出なくて大丈夫なので、家から一歩も出られない人でもできるからです。
ここに書いてある中だと、ぼく個人的にはウォーキングがベストかなと思います。

特に離脱で長期間引きこもっていた人は、「外の世界」自体がつらい場合が多いからです。
ウォーキングをすることで、運動効果に加え、外に慣れるという「認知行動療法」的な効果も望めるので一石二鳥です。
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ぼくは現在完全断薬から15ヶ月で、急性期はとっくに過ぎ去り、「治りかけ」みたいな状態ですが、そういう場合は・・・というか、そういう段階でこそ、運動は効果を発揮すると実感しています。
今は「自転車で移動する」「筋トレ」の2つをやっています。
自転車については、駅前のコンビニに行ってみるくらい、筋トレについても腕立て伏せとスクワットを少しやるくらいですが、やると全然違います。
気分が良くなりますし、内臓が動く感じがするのです。
特に胃腸がしっかりと働き出すので、お腹がすいてメシはウマいし、プロテインやサプリメントもよく吸収されている感じがします。
治りかけで、「最後のダメ押しに何かしたい」と思っている人は運動をしてみるといいかもしれません。
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さいごにですが、
「毎日1分1秒がつらいのだから、運動なんてできるわけない。運動しろとかふざけたこと言うな!」
という人も多いと思います。。
いや、こういう人が多いのかもしれません。
結論、そういう人は、脳の回復を待って、できそうになってから始めるしかないです。
しかし、「運動」に対するハードルをグッと下げて、思考を転換するのは今すぐできることなので実践してほしいです。
どういうことかというと、少しでも動けたらそれは「運動」だとカウントするということです。
家にこもりきりの人は、トイレまで歩けただけでも運動と考えて、喜びましょう。
寝たきりの人は、上体を起こせただけでも運動だと思いましょう。
これはただのポジティブシンキングというわけでもなく、実際、離脱でつらい人にはそのレベルの「動き」ですら大変な運動になっていると思います。
(ぼくもそうだったので、すごくわかります。)
グッとハードルを下げて、できる範囲でやっていけば、だんだんと回復に向かっていくはずです。
(薬からの解放を検討されている方は当院にご相談ください。専門的なアドバイス及び処方はできませんが、お話を聞くことならできます。LINEくださいね^^)


