「実際にクスリをやめた後、どのような回復過程をたどるんですか?」
みんな気になることですが、これは人によって実にさまざまで、予測できるものではありません。
10人いたら10パターン全く違うというのが離脱からの回復過程のリアルです。
しかし、そんな中でも、多くの人に共通している流れがあるというのも事実です。
「人によって全く違うので、誰にも予測がつかない」
という前提のもと、今回は「よくあるパターン」について説明していこうと思います。
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そのパターンとは、「ウィンドウ」と「ウェーブ」を繰り返すというものです。
なんのこと?
って話ですが、これらは海外のベンゾ情報を見ているとよく見かける単語です。
「ウィンドウ」というのは、ご存知「窓」という意味ですが、ここでは「調子の良いちょっとした期間」といったニュアンスです。
「ウェーブ」は「波」という意味ですね。

ベンゾ離脱の文脈では、「離脱がどわっと出てつらい時期」を指します。
離脱からの回復は、この繰り返しになるパターンが多いということです。
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これ、減薬をしたことがある、もしくは減薬中の人はわかる話だと思います。
「今日は本当にしんどい・・・波が来てる」
「あれ、今日は多少マシだぞ」
まさに、それの繰り返しになることが多いからです。
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さて、ここからが最も重要なのですが、大事なのは、これを知識として知っておくことです。
断薬を目指して減薬を始める方で、少し減らした時点で体調が悪くなったり、良くなっても一時的で、またすぐに悪化したりして、
「クスリをやめても全然良くならない!」
と言う人が結構います。
実はそれは全く普通のことなのです。
ウィンドウとウェーブが繰り返されることを知識として知っておけば、体調が悪くなっても、
「今はウェーブだからこうなっているんだ。そのうちウィンドウが来てまた良くなる。ちゃんと回復しているから大丈夫。」
と思えるわけです。
反対に、いきなり体調が上向いた時も、無理しすぎないように自制できるようになります。
要するに、一喜一憂しないことが重要で、そのためにこれを知っておくのが強力な武器になるというわけです。

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ぼく自身、ずっとこのパターンを繰り返してきました。
「本当に体調が良い。もうすぐ完全回復なんじゃないか?」
と思ってもまたすぐに悪くなるという具合です。
ただ、それを繰り返していく中で、変化が起きていきました。
繰り返すにつれ、「ウェーブ」の激しさが和らぎ、「ウィンドウ」の期間がどんどん長くなっていったのです。
これが回復のリアルです。
「クスリをやめたら元気になる」
という言葉をどこかで聞いて、これを一面的に信じて断薬するも、離脱の展開の仕方に関する知識がなく、プロセスに翻弄されてしまう人は多いのです。
特に、やめさえすれば一直線に回復すると思っている人は意外と多いのですが・・・これは全くの勘違いです。
離脱からの回復というのは一直線ではなく、「ギザギザ」で、それが普通なのです。
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最後にもう一度言っておきますが、こういったパターンをたどる場合が多いというだけで、そうならない人もたくさんいます。
たとえば、これも海外のベンゾ体験談で読んだのですが、断薬から10ヶ月の間、ウィンドウ全くなし、ず~っとつらかったけれど、11ヶ月目にいきなり回復が始まり、そこから2週間で完全回復!という人もいるようです。
逆に、ほとんどずっと体調が良く、たまに、楽に耐えられる程度の不調(軽いウェーブ)で済んだという人ももちろんいます。
知識として今回の話は入れておいた方がいいです。
いずれにせよ、回復には忍耐強さが必要です。
「もっと早く治ればいいのに」
「回復のためにもっといろいろやらないと」
といった気持ちになりがちですが、自分でコントロールできるものではありません。
(当院ではメンタル不調に対して、レイキヒーリングによるサポートをおすすめしています。断薬カウンセリングも行っています。)


